今回の参考書籍は具体的に明示できない。
とある気功ヒーリングの講座を受けた際の資料と普通にググって手に入れた知識で構成されている。
気功の先生も先人の知恵を参考に講座の資料を作ったと思う。
いずれにしても私のオリジナル要素はない。
『気功革命』や『タオ性科学』でも小周天については触れられているので、そちらをご参照いただけると幸いです。
それではイッてみよう。
1.頭寒足熱
末端が冷えていて、頭に熱がこもると活動時も睡眠時も、体がパフォーマンスを発揮できない。
頭寒足熱が望ましい状態である。
この温度差があるから気の流れが体内で生まれる。
自然界で太陽の熱が下に降りて、海水が水蒸気となって空に上昇するのと同じだ。
頭寒足熱の状態にある人は頭が涼しくなり、気分がスッキリする。
下腹は温かくなり、内臓の動きが活発化し、疲れにくくなる。
ここでも自律訓練法が優れた練習方法だ。
最後の公式まで進むと「お腹が暖かく、額が涼しく末端までリラックスして氣血が循環している状態」になっている。
足湯を利用して足先を温めたり、眠る時に使う枕は熱がこもりにくいものを使ったりして日常の中に取り入れたい。
私は塩枕を自作して使用している。
頭が冷えると末端が温まり、足先が温まると頭の方はすっきりとしてくる。
寝ている間はスマホ本体を機内モードに、Wi-Fiルーターの親機も電源供給オフにした方がいいようだ。
繰り返すことで細かい毛細血管は育っていき、自然と手足がポカポカした状態になる。
この毛細血管が育った状態は敏感に気の感覚を捉えることができるため「気感(気を感じることができるセンサー)が発達している」状態だといえる。
性人成人男性の諸君は股間にある末端神経の先っぽまで氣血の巡りをよくして、
いつでも臨戦体勢(意味深)に入れるように訓練しておくのが望ましいのはいうまでもない。
これは”股間即熱”と覚えよう(覚えなくていいから)。
2.小周天
子午周天ともいわれ、煉精化気の過程である。
十二支の子が会陰(足の付け根、肛門と性器の間あたり)で牛が百会(頭頂部)にあたる。
たしか『気の人間学』か何かで”男性は背中から、女性は前身から気が回っている”という記述があったが、それは誤りとのこと。
私が何度か講習を受けた気功の先生は「中国の気功学会で明確に否定された」説とのことで一笑に付していた。
当ブログとしては安心して王道の”背中から頭へぐるっと”を小周天と紹介したい。
本当はこういう内容を図解するのがいいのだが、いいものが見つからなかった。
自分で描くのもめんどくさいし図は各自でググってください。
①小周天の流れ
・陽のパワーは督脈(脊髄の背中側)を上る ※脊髄の中ではないので注意
・陰のパワーは任脈(前面)を下りてくる
・舌先は上の前歯の裏につけておき、唾液は飲み込む
ということだ。
「背中から上がって、前から降りるのはわかった」
「なぜ上がる時に陽なのに、下がる時は陰なの?」
それが頭寒足熱を先に紹介した理由でもある。正常の気の状態は”上はひんやり下ぽっぽ”だ。
あったかい気が背中から上昇して頭を通る過程で冷えていく。
自然とリンクしている体内の自然を感じる。考えるな、感じるんだ。
理論と理屈は道しるべ。いざ実践となったらDon’t think.Feel.
②小周天の種類
一、意念周天(意念で引気して行う)
意通・・・まだ充分に丹田に気が旺盛でないのに強い意念を用いて気を通すこと。
質の低い小周天だが効果はある。
二、経路周天(気の高まりに任せて経路上を自然に運行)
気通・・・気が自ずから動き出し、自ずから通る。
水が溜まって溢れてくるように自然に起こる。
三、丹道周天(脊髄の中を運気。※経路上ではないため危険が伴う)
内薬という薬物が循環する。小周天の場合は小薬という。
蓄精チャージで享楽による漏出を完全にシャットアウトした状態であれば
二、の経路周天としての運行を感じられるはずだ。
陽気は方向性を伴っているので、下丹田から仙骨、背中の方へと上に熱い気が感じられる。
私たちの目標は体内で”薬”を作り出し免疫向上・不老長寿を実現するものだ(えっそうなの?)。
そういう意味では目指すところは三の丹道周天に近い。だがこちらは危険を伴う。
なので性エネルギーの項目を書き進めていったあと、房中術の実践で紹介する(予定)。
内気ではなく女性の陽気を使って気を回し、循環させるという方法だ。
非常に難しいが危険性は低く、相手の女性にとってもメリットがある。
筆者もただいま絶賛・試行錯誤中の領域だ。
③小周天の実践
行法を行うかどうかとは関係なく、誰でも少量の気は周天している。
この細い流れを意識化して敏感度を上げていく。
前段階として腕周天で練習してみる。ぷるぷる健康法の流れで行うとやりやすいだろう。
前述の意念周天の手順を紹介する。
1、楽な姿勢で呼吸を自然に行う。横になっての自律訓練法がおすすめ。
2、舌先を上顎につけ、ゆっくりと肛門を引き上げ、吸気*で腹部をへこませる。(逆腹式呼吸)
3、尾閭(ビロウ、仙骨のあたり)から督脈(背中側の道筋)に沿って意念を使って気を百会(頭頂)まで上昇させる。
4、呼吸で腹部を膨らませながら、肛門をゆるめ、百会穴から2つに分かれ、両眼を通って
5、舌先まで降ろしてくる。そこからものを飲み込むようにして、任脈(体の前面)を通って丹田まで戻す。
6、さらに会陰まで降ろして息を吐ききる。これを繰り返す。
*吸う気は無色か白で、体内に入ったら赤い色がついているというイメージを伴わせるとよい。
放精生活をしているとそもそも陽気を感じることができないので、小周天の流れもほとんど感じられない。
最低でも1ヶ月、できれば3ヶ月程度はSEXや夢精を含めた射精はせずにキープしておくことが必要だ。
大丈夫、これくらいできる。むしろできないと話にならない。
私はできたりできなかったりだ(棚上げ乙)。
”陽のパワーが背中の方を上り、陰のパワーは前の方を降りてくる循環”をイメージができていると
不思議と蓄精も楽になるはずだ。
タマタマに溜まった気が性器の先端から飛び出そうとするのを我慢するから辛い。
気の逃げ道を上へつくってあげるのだ。元からその流れはあるので、再度意識するだけだ。
気の流れは意念に従う。
エネルギーを昇華させる方法は他にもいろいろとあるが、
当ブログとしては手順が簡単で危険性が(比較的)少ない小周天をおすすめする。
※クンダリーニ症候群と呼ばれる状態となったら自身の手に負えない可能性が高い。
相談できそうな気功治療院や気功師を見つけておくこともおすすめする。
私が千里眼で状況を把握して経路を修正するほどの力があればいいのだが、
あいにくその領域にはまだ達していない。
大体いい感じに精が溜まってくると放精イベントがやってくるので、
欲に身を任せて放精してしまうといつまで経っても状況は変わらない。
(自戒の意味も込めて書いておきます)