「気とは何か?」という疑問をほぼ全部引用で解説しようと思う。
『気功革命 癒す力を呼び覚ます』盛鶴延(有)コスモスライブラリー
筆者asは全面的にこの本を信頼している。
なぜなら男性が正しいセックスを行うことが、男女の心身の健康であることのマストな条件であると事細かに書いてくれているからだ。
筆者も男なので耳が痛い部分が多々あるが、この問題から目を逸らしているものは全てニセモノといっても過言ではない。
・・・ただしいセックスとしての気功だけでなく、気功的な捉え方、日常生活で使える実践的なメソッドもきちんと書いてくれているのでとても参考になっている。
「ざっくり説明したからあとは自分の体を使って実践、実感していけばいいよ」という優れた指南書だ。
あくまで健康や長寿を目的としており、能力開発や社会的成功などは副産物的な扱いだ。
1.先天の気と後天の気
気とはつまり命そのものである。
生まれ持ったものを先天の気といい、主に食べ物で作られるものを後天の気という。
本来であればもっと生きられるはずの人間がそれ以下の年齢までしか生きられないのは、
さまざまな外的要因で先天の気を使い果たしてしまうから。
気功法を実践することで、積極的に外気を内気に変えていき、無駄な浪費を減らしていける。
2.気の三つの働き
気を下記のように分類する。
上からそれぞれ下丹田(しもたんでん)、中丹田(ちゅうたんでん)、上丹田(じょうたんでん)に対応している。
下丹田はへそ下のお腹、中丹田は胸、上丹田は頭、脳の中。
①精(せい)
体力、活力の元。精を充実させると病気なども治る。
②気(き)
精の上の段階の物質。気が充実すると精神力が増す。
雑念が減り、心の活力が増して、穏やかな気持ちになる。集中力も増す。
③神(しん)
気が充実してくると、自分の意志をコントロールできるようになる。その上の段階で神という物質が生まれてくる。
いわば大きな知恵。歴史上の発明、発見、思想や哲学、化学など人間が考えたと思えないような偉大な考えはすべて神の働きによるもの。
昔からの教えに「精を練って気に変え、気を練って神に変え、神を練って虚に帰る」という言葉がある。虚というのは自分よりもっと大きな存在の知恵という意味。
ちなみに、これがそのままこのブログのテーマとなっている。全てが受け売りである。
3.体に集まった気はどこにある?
男性・・・表面は陽、中心は陰。下丹田に気がたまりやすい。放精するとだるくなる。
女性・・・表面は陰、中心は陽。中丹田に気がたまりやすい。生理で毎月出ていくのでやや上のセンターにある。
気功法で気を練ったり、外気を取り入れたあとにどこに気をしまうかは流派によってさまざま。
収功という動作を行うが基本的に下丹田(臍下5センチあたりの内部)におさめておけばいいだろう。
「男は黙ってシモ丹田」と覚えよう。
私は気功の先生に習ったとき「顔にこすりつけるのが収功ね」と習ったのでそうしている。
(男らしさとは)
4.気を感じる
気について大雑把な概念が理解できたら、実際にそれを感じて操作する実践編へと移っていく。
武道で心技体が重んじられるように、気功の基本は動作、呼吸、意念(イメージ)である。
動作は調身
呼吸は調息
意念は調心
第一に、正しい姿勢と動作をすること。
背筋をピンと伸ばして直立不動になるのではなく、足腰はしっかりと、上半身はやわらかくリラックスした状態だ。
第二に、規則正しい呼吸。
鬼滅の刃で炭治郎が修行していたように呼吸が大事だ。正しい呼吸は正しい姿勢があって達成される。
口からお腹を凹ませてゆっくりと吐き切り、ゆったりと鼻から吸い込みお腹を膨らませる。腹式呼吸からはじめるといいだろう。
第三に、具体的なイメージを伴わせることによって目に見えない気を感じ取っていく。
正しい動作と正しい呼吸が行えていれば、焦ることなく明晰なイメージを描くことができる。
視覚的イメージだけに限らない。音や匂い、感触などもイメージだ。
鬼滅の刃の炭治郎は嗅覚、善逸は聴覚、伊之助は触覚といったように人それぞれの得意分野があるからだ。
(お前さては鬼滅大好きおじさんだろ?) そりゃそうよ。全巻一気に大人買いしたわ。最終巻は本気で泣いた。
話を戻すと、楽で無理のない姿勢と深い呼吸、それが変性意識を生みイメージの世界へと繋ぎやすくなるのだと思う。
その姿勢(動作)・呼吸・意念をワンセットで気功の基礎となる。
ちなみに別項でも解説するが、LOAを活用するにあたって”ヴィジュアライズ”という手法がよく使われる。
これは気功でいう意念に相当すると言って差し支えない(よね?)
正しい呼吸、姿勢で変性意識を生成して、五感を使った想像力を使うのだ。ここはテストに出る。
「でも気なんてちっとも感じられないよ」
最初はそうかもしれない。
このことについてある技法に精通している師匠と事前に話し合った。そのもっとも簡単な技法がこれだ。
5.自律訓練法
自律訓練法(じりつくんれんほう、autogenic training)とは、1932年にドイツの精神科医ヨハネス・ハインリヒ・シュルツによって創始された自己催眠法であり、リラクセーション技法である。ストレス緩和、心身症、神経症などに効果がある。(Wikipediaより)
難しい瞑想法や密教的なエネルギーワークをやるよりも、横になって自律訓練法を行う方が効率的かつ安全に変性意識に入り、気の感覚も養われるという結論に至った。
段階が進むとイメージ(気功でいう意念)や抽象概念を操作する練習もあるが、基本公式だけで充分な効果が得られる。
流れは以下の通り。
背景公式 「気持ちがとても落ち着いている」
第一公式 「両腕、両脚が重たい」(重感練習)
第二公式 「両腕、両脚が温かい」(温感練習)
第三公式 「心臓が規則正しく打っている」(心臓調整練習)
第四公式 「とても楽に呼吸をしている」(呼吸調整練習)
第五公式 「胃のあたりが温かい」(腹部温感練習)
第六公式 「額が涼しい」(額涼感練習)
訓練の紹介
http://liliaul.net/training
寝る前に背景公式~第六公式までを10分くらいでできるようにルーティンを組むといい。
座った姿勢でもできるが、そのまま寝落ちしてもいいので横になって目を閉じた方がやりやすい。
そもそも暗い部屋で横になって目を閉じている時点で、脳波はアルファ波。変性意識に入りやすい。
難しければ背景公式、第一、第二公式だけでいい。手足の重感と温感は気を感じる初歩の訓練と同じだ。
言語公式と身体感覚を結びつけることで、自分で変性意識に入りやすくなる。
この感覚を覚えることで、気功法の上達は飛躍的に伸びるはずだ。
なお偉そうなことを言っている私は気功のマスターでもなんでもなく、性エネルギー絡みの小周天ばっかりやってます。
参考書籍
『実践 自律訓練法』 佐々木雄二 ごま書房新社
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