2024年9月30日月曜日

Re:ゼロから始める蓄精性活

人それぞれ、得意・不得意があり体質や心的な傾向があるので決まった方法論はない。

精通後、無為に射精を繰り返していた期間はどれほど多く見積もっても3年半ほど。
少なくともその五倍の期間は禁欲・蓄精という習慣が上回っており、近頃は折り返し地点に立ったと感じている。

もちろん単に精液を無駄に放出しないということが、万能な特効薬ということではない。
試行錯誤と様々な浮き沈みを計18年ほど続けてきての所感。


1.食べるより食べない方が気が楽
断食するときは、カフェイン系がない方がやりやすい。
コーヒー飲料を飲むと食欲の制御が難しくなり、不食も難しくなる。
筆者はコーヒーとアルコールを飲むとどちらも足裏の湧泉というツボから
気が流出する感覚があるので、そういう体質なのだとおもう。

ちなみに。タバコは手巻きでフィルターありなら、少しふかす程度なら食欲が減衰するとわかった。
寝起きに一本吸って、朝は軽いかほとんど食べないで働きに出る人はけっこう多いとおもう。
コンビニや自販機で買えるタバコは臭すぎてダメ。パイプはフィルタを噛ませないのでキツくて無理。
電子タバコの類は匂いがダメで試したことはないが、一定の効果はあるのかもしれない。

報酬系の神経伝達物質であるドーパミンは予測誤差に対して分泌されるとのことで、
けっきょくは食欲も条件付け、予測とリターンの繰り返しに過ぎないのだとおもう。

生体の保存に必要な、最低限の水や栄養素はちゃんと確保した上で、
「これは贅沢品、快楽食なのだ」と認識して徐々に回数や量を減らすのが無難。
「1日3食しっかり5大栄養素を摂り入れる」というのは成長期くらいまでで、あとは栄養過多だ。

食べ過ぎている現代が異常なだけで長くて短い人類史上、空腹は通常だったとおもう。


2.射精より蓄精が気持ちいい
それと同じようなロジックで、性欲は静かにうちに漲っている状態が通常。
”発散させる”という間違った考え方とそれを叶える手段が無数にある(お金になるから)というだけ。

15、6歳くらいまでの第二次性徴、思春期ならまだしも成人した男性は、ホルモンバランスが比較的落ち着いてくる。
射精欲求の異常亢進は、上記の食や飲み物の習慣と深く関係してくる。
予測したものに対して一定のリターンが得られるという経験に基づいた学習のことね。

射精の快楽は強烈にインプットされている快感。
しかし冷静によくよくフェーズごとに観察してみると、そうでもないことがわかる。

1.射精するまでの時間
2.射精に向かう助走
3.射精の瞬間
4.射精を終えた後

上記のフェーズ1の期間はある程度長い方が、快に対する予測が成り立つので快楽が増す。
次のデートの約束を取り付けたり、風俗の情報をチェックしたり、”オカズ”を探している段階。

フェーズ2では、実際に性的な行為を行う段階。
異性と触れ合ったり、性器を刺激したりしている段階。

フェーズ3では性器から精液が放出される。
発射直前の段階で快楽のピークに達していて、脈々と精液を放出しながら徐々に快感のカーブは下降する。
「あっイク」の瞬間が一番気持ちよくて、イってる最中は物理的な快感は少ない。
しかし射精ありの性行為や自慰行為で反復した学習の結果(あるいはアダルトビデオを見すぎた結果)
射精という結果そのものが気持ちいいと錯覚してしまう。

フェーズ4ではいわゆる賢者タイム。
心地よい疲労感を感じる相手と過ごしたいものだが、それがない場合は猛烈に鬱タイム。
相性のいい素晴らしい行為だったとしても、快楽のピークはやはりここにはなく過ぎ去っている。

上記からわかるのは、むしろ”射精までの準備期間”が一番気持ちいいということだ。
長期禁欲している人は、出さずにチャージしている方が気持ちいいと知っているからそうしている。
我慢大会になっている段階では、射精の快楽がドーパミン条件付けによって上回っている状態。

射精の伴わない性的行為は、劇的な快楽のピークがないが急激な意欲の減退も存在しない。


3.洗脳解除
上記のことからわかるのは、いかに通常の状態を自己洗脳解除していくかということ。
食に関しても射精に関しても、学習によって快楽報酬系ができあがっているだけなので、
そこから逆算して徐々に(または一気に)逆の学習をしていけばいい。

「空腹は心地いい」とか「精液が溜まっている状態が気持ちいい」と書き換えられていく。
実際にそうなのだから、そうなっていく。

満腹状態まで食べたあと気持ち悪くなったり、連続射精によって体がぐったりしたり。
これらの経験は男性なら誰しも味わったことがある。
それを裏付けるように、世間一般とは逆向きの学習を行っていく。

その学習はある程度意識的に行えば、あとは自動で修正されていく。
恒常維持機能というものが生体の生存のため、人間には備わっている。
心拍数や呼吸、まばたき、発汗などを通じて快適に保たれるように無意識が行う。

恒常維持機能(ホメオスタシス)は抽象的な思考空間にも広がっている。
物理的な空間ではエントロピーが増大する、拡散していく方向で進むが、
抽象的な世界では逆に収束に向かうように進んでいる。
一度破壊されたゲシュタルトは適切に再構築される。


4.思考習慣
これは人間のカスタマイズの自由度が高いこと、容易に方向づけられてしまうという二面性を裏付けていて
素晴らしいと共に恐ろしいことでもある。

意識すれば、”何を考えているか”までは思考で追えるが、”なぜ””どのような経緯で”と掘り下げるのが難しい。
認知的不協和を避けるメカニズムが働き、結果に対して矛盾する原因を想起することができなくなる。
または都合のいい解釈を勝手に理由を作り上げてしまう。

なので一旦は他人の成功体験や方法論の自分に合ったものを取り入れながら、
継続的に記録を行って”最悪だった自分”と”まあまあよくなった自分”と”最高な自分”を経過観察する。

その時の習慣や思考を手繰り寄せながら、自分で原因と結果の関係性を見つめ直して
望ましい結果が得られる、最適な習慣を自動で選べるように修正していけばいい。


書くのは簡単だけれど、実際には外的な要因がいくつも絡むのでそう簡単にはいかない。
学校や仕事のストレス。居住地・環境。異性間や親子関係、きょうだい関係など。
”自分”を構成する因子は無数にあり、どれが動機や目的で、何が障害で不要なのか見分けをつけていかなければならない。

”悪習慣”を脱するまで最低1−2年はかかるだろうし、継続的に再構築されていくので
長期的に緩やかに改変は進んでいく。その間にどんどん世界も変わっていく。

そんな感じの印象を持っているので、嫌なことはできるだけ避けつつ楽しみながらイけばいいのかなと
今は比較的、楽観的にものごとを考えている。


5.楽観主義
とんだ蛇足になるが、長期的な視点で見ると合理的なのは楽観主義的な人間になることだ。
短期的には悲観的な方が目の前の課題に対してよく準備をして、的確に対処するので賢くクレバーだ。

ただそれも何度も繰り返していると「またこのパターンね」と勝手に学習したモーションを取るようになるので、
「上手く行こうが失敗しようが、大概死ぬわけではないし別にいいか」という
鷹揚だか横柄だかわからないスタンスが板についてくる。

長期蓄精をしている人が性的な事柄とか放精リセットについて割と寛容なのは、
楽観主義に基づいた長期的な視点を持っているからに他ならないと考えている。
あるいは長期的な視点に基づいた、楽観主義ともいえるかもしれない。


折り返し地点、と最初に述べたが螺旋状に階段を登っていっているような感覚がある。
ある時点でそれを降りるかもしれないし、道半ばで途絶えるかもしれない。どちらでも構わない。
折り返す、という表現に基づいていえば復路を走りながら今までの経路を振り返りながら内省しているところだ。

上記は”自己改善”にとどまらず、ゴールテープを切った後さらにもう一度折り返すくらいの余力が十分に残されているような走り方ができるようにデザインされている。
つまり食、性、思考習慣の意識的な見直しと変更、それを無意識に還元することで得られる心理的に落ち着いた態度。
当ブログは記事を選別したので、全体を通じてそのような書き方になっている。

昇進あるいは失業や転職、婚姻や出産、親しい人間との離別などライフステージにおいて様々なイベントがこれからもやってくる。
周りの人間に助けてもらいながら、そして自分も他者を助けながら生きていく他ない。
そのためにも生命力の核の部分を絶えず強く自らの手でメンテナンスしていく必要がある。

精子を放出するのはいっときの快感だが、溜めて溜めて内圧を高めていく方がはるかに気持ちがいい。
”副産物”として得た現象に放精しすぎず、内的な生命の根源を追求していってほしい。
まだ見ぬ世界と繋がろうという推進させる。性エネルギーの醍醐味だ。

一生分を経験したとしても、まだプラスアルファでもう半生生きたいと思えるくらいの
気力、精力を保ち続けられるような一助になることができれば幸いだ。

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