2025年4月22日火曜日

依存と禁断症状

本人が色々と語っている動画をちょっと拝見したけれど、前後関係や背景などが支離滅裂でよくわからなかった。

上記の件を部外者として自分ごととして捉えるとすると「クスリはダメ絶対」ということに尽きる。

上の記事は多分個人のブログだが、タイに駐在している人のTwitterの投稿引用をされている部分が印象的だった。

要約すると、
覚醒剤が日本で生成され、医療用から軍事使用に転用されてから戦後民間に流れ、
ミャンマー経由でタイに流入してきた経緯が書かれている。

ちゃんと情報源を追ったわけではないけれど、薬物にも歴史的な背景があり、
何らかの意図で需要と供給がマッチしたビジネスとして成り立っていることを忘れてはならないと思った。

上記の著名人はとても極端な例で、情報商材やFX、不動産投資などで成り上がってきた経緯に
家族や交友関係、土地柄など複雑な要因で現在自白するに至っているようだ。

まったくの人ごとではなく「私たちは何らかの依存症なのではないか」と疑ってみたい。




かの公明正大なる機関、厚生労働省が定義を簡易的に説明している。
「特定の何かに心を奪われ”やめたくてもやめられない状態”にあること」が依存症だとされている。

続けて「物質的な依存」「プロセスへの依存」という大きく2種類があり、
「誰かが困ること」が問題だとされている。


薬物であれば、例えば覚醒剤などを摂取したことがトリガーとなり脳内の報酬系がハックされ、
「自分の心身の健康」「家族など近しい人間への影響」「次の薬物を欲する」というスリーカードなのでわかりやすい。

薬物のようにわかりやすくNGなものだけではなく、現代社会には確実に依存症が蔓延っている。

このブログ的にいえば、
オナニー・異性との射精行為、食品(加工品、米、小麦、化学調味料など含む)、
SNSや大手メディアを含む情報、お金・資本主義という共通幻想など。

物質、プロセス、洗脳的手法を絡めてかなりがんじがらめになっているといえる。

「生きる上では必要なこと」とか「程度問題だ」とか「みんなやってるから」とか騙し騙し続けてきているだけで、
自身の健康を害したり、他人に不利益を被らせたり、次から次へと欲するという連鎖構造になっているという意味では立派な依存症だ。

いじめや殺傷行為・紛争などの暴力行為、ブラック企業や低賃金労働、性や小児に対する虐待や搾取など
諸問題の根底には歪な構造の問題と自己に対する認識の誤りがあり、
それぞれの悪い部分がクロスしているところにわかりやすく問題として顕在化している。


完全に全ての依存症と洗脳から抜け出ることは容易ではない。
しかし少なくとも自分が何に対して快を感じて、それを繰り返しているのか、
制御はどの程度可能なのか、そもそも依存症という構造に気がついているのかなど
各人が問い直していかないと思う。


「環境が大切」とも指摘されるが、外部の環境はそのままイコール自分でもある。
情報空間に対する認知が自己意識とほとんど同じになりつつあるが、
それを疑うのはもちろん、目の前に展開している物質的な現実に対しても疑っていきたい。

わかりやすいのは”指差し実験”を行うことで、自分と他者や物質との分離を言語的に生み出しているということ自体に気づくことだ。

分離という概念は所有という幻想になり、欲する・失うことを恐れるという空想へとシームレスに展開していく。

その思考が進むのと同時並行的に、身体的にアンカリングされている依存構造が大脳の神経系で発火して、
禁断症状のような状態で次へ次へとドライブされていく。


”美味しいものを食べすぎてしまう”とか”異性に好意的に見られること”とかもかなりプリミティブな依存系なので、私も完全に抜け切れている自信はない。
いつでもフラッシュバックでループに飲み込まれてしまう可能性はある。

おそらくスマホを日常的に使用している人間は情報中毒になっている。
スマホという端末自体に依存性があるのではなく、とめどなく見ることができる情報を得るというプロセス自体に依存している。

知人には抑うつなどの症状と関連して薬品を摂取していたり、為替や投機、仕事のストレスなどから同様にアルコール依存になり、薬を飲んでいる人間がいる。
こうなるともうどうにもならない。
原因ではなく結果に対する対症療法でしかない薬物(あえて過激な表現をする)と上手に付き合っていくしかない。

性エネルギーのコントロール、あるいは逆に性行為に対する不全感なども
ストレスやアルコール、薬の摂取とも密接に関係してくる。


成人男性全員が少なくとも月に1,2度までの性行為による射精にとどめ、
それ以外は小周天、射精の伴わないスローなSEXで還精補脳していく以外道がない気がする。

”古代中国から伝わる皇帝術”みたいな怪しげな密教みたいにせずに、
ホットヨガとかピラティスみたいな当たり前の健康法として(単修法にしろ双修法にしろ)性エネルギーのコントロールを体得していくしかない。

(追記)

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ここは論理的な飛躍があるかもしれない。
別に成人男性が全員性エネルギーを制御できても、完全なる調和になるかどうかはわからない。

私はミニマリストでもマキシマイザーでもないけれど、
極端に偏った思考はあまり碌なことにならないような気もする。

性に関しては明らかに誤った考え方が意図的に植え付けられてはいるけれど、
それが外れたからといって何もかもがいきなり解決するわけでもない。

だからこそ、

==

すぐに性エネルギーを完全コントロールするなど無理な話なので、
少しずつオーガニックで依存性の低い行為に置き換えていく必要がある。
例えば自転車で走ったり散歩をしたり、温泉に浸かったり、呼吸法を行ったりするなど。

物質、プロセスへの依存度を低めて、思考と認知を監視しながら、自己完結できる方法を模索していきたい。



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