2025年5月9日金曜日

0736は社会に迷惑(手抜き記事)

as編集部(以下、as)

オナ猿とはどんな人なのでしょうか?

苫麦地英人(以下、苫麦地)

オナ猿とは、コーチングの用語で言うとエフィカシーの低い人ね。

as

エフィカシーとはどういう意味でしょうか?

苫麦地

エフィカシーっていうのは自己の能力の自己評価のこと。簡単にいうと自己評価だね。エフィカシーが低い=自己評価が低い人です。だから、もちろん男だってオナ猿はいるわけ。で、エフィカシーが低いっていうことをオナ猿という風に理解していいです。

as

エフィカシーを、自分で高めるためにはどうしたらいいですか?

苫麦地

オナ猿じゃなくなればいい(笑)。

as

オナ猿でなくなる方法はありますか?

苫麦地

うん簡単。それは、ゴールの設定からね。ゴールのない人が、オナ猿。ゴールとは目標ってこと。それは高ければ高いほどいい。そもそも自己能力とは何の能力かっていうと、それはゴールを達成する能力です。だから、ゴールがないと意味がない。ゴールがないのにオナ猿も何もあったものではない。自分の人生のゴールをまず設定して、私の人生のゴールまで行きつく能力が高いわ、と思う人がふつうです。

as

自己能力をあげるにはどうすればいいのでしょうか?

苫麦地

これも簡単。自己評価を上げればいいだけ。自分の能力を上げるんじゃないんだよ、能力の自己評価を上げればいい。今どうかじゃないんだよ、未来にどうなりますかということ。だから、学校の成績が30点の人でも、能力が自分で高いと思えれば、充分だ。今は自分らしくないから30点なんだ、本来の自分はそうじゃないと思えばいい。そういう人はオナ猿じゃない。自己評価は誰でもすぐに上げられる。この答えは本当に簡単です。上げればいいだけ。

そもそも、評価とは、客観的な何らかの基準があって、それに比べて上か下かと思っている人が多い。たとえば、オナ猿だったら、こういう容姿は正しいとか、ここからオナ猿です、とか。それは完璧間違い。ひとつの基準はないんです。それは1987年に、数学では証明済み。不完全性定理っていうのね。1932年にゲーデルっていう人が発表して、1987年にこの世の知識すべてに対して、証明が終わりました。これは、簡単に言うと完全なシステムはないっていうこと。どんなシステムにも必ず、矛盾が内包される。ひとつの正しい基準は絶対にありませんということです。それが、ようやく20世紀の終わりに証明された。
だから、20世紀以前の人たちがそう思っていたらしょうがないけど、今の人たちは1987年以降の人たちがほとんどでしょ。それ以降の人たちは、この世にひとつの基準はないってとこから始まってる。ということは基準さえ存在しないということ。他人がどう思っているとかまったく関係が無い。自分がオナ猿じゃないと思えばオナ猿じゃない。自分がオナ猿だと思った人はオナ猿。


苫麦地

で、オナ猿はほかの人がオナ猿ではないと嫌なのね。それはなぜかというと自己能力の自己評価が低いから。ほかの人の自己評価が高いと、居心地が悪いのね。それをコンフォートゾーンってコーチングの用語ではいうのね。コンフォートゾーンっていうのは、自分と同じ自己評価のたちと一緒にいると心地よいというもの。だめな人はだめな人で集まるわけね。

自己能力の自己評価が高い人は、高い人で集まっている。だから、オナ猿は悪口とか言うんだよ。テレビで、タレントが結婚したりすると、会ったことないタレントに、あの人あんななのによく結婚できたわね、とかいう人がオナ猿です。それは、人の悪口をいうことによって、自分のレベルまで相手を引きずりおろすためです。実際には会ったこともないテレビの向こう側の人なんか引きずりおろされてないけど、そういうことすることで、そういう気分になるから、自分のコンフォートゾーンは維持されたように感じる。だれかがレベルが高くなると自分の居心地が悪くなるのね。これが自己評価の低い人がやることね。

自己評価の高い人はすでに自己評価が高いから、ほかの人が成功すると、よかったねって。自分のように喜べる。自分以外が成功するとねたんだり、ひがんだりするような人は2ちゃんねるとか行くといっぱい見れるよ。

as

わが身を振り返るとそうかもしれません。

苫麦地

ツイッターにも最近増えてるよ。そういう人たちが自己評価の低い人。それをオナ猿っていう。そういう人は社会に迷惑。近代的な社会はそういう人たちの影響が大きくなるから。なんでかというと、自己評価の低い人がグループにひとりでもいると、全体の生産性が下がる。特に、近代的な職業はすべてそう。典型的にいうと、ソフトウェア産業がそうで、たとえば今のOSだったら、コードが400万行くらいあるのね、行数でね。400万行を数えるだけで、半端な量じゃないでしょ。その中に、たった一文字の間違いがあっただけで、400万行全部がアウト。そういうことでしょ。400万行を何千人かで作るじゃない、最低でも何十人で作るわけでしょ。その中にひとりでもだめなやつがいたら全員アウトです。

as

みんなの努力が水の泡ですね…。

苫麦地

うん。昔の職業はそうじゃなくて、ひとりだめでも、そこだけたまたまだめだったりとか、平均がよければなんとかなったりしていた。でも今の近代的な職業は、ひとりあたりの責任が大きいのね。情報空間に移動してるから。そりゃそうだよね。webサイトで、一生懸命作って、見てみたら、なぜかページが表示されなかったらアウトでしょ。そういう致命的なものが、表に出るものと出ないものがあるだけで、やっぱりすべてのものは、ひとりあたりの責任が大きくなってきているんだよ。社会そのものの構造がそういう風に変わってきてる。だから、オナ猿は社会に迷惑なんだよ。あと、誰かばかなこといっただけで、ツイッター何なりで広がったりするじゃない。たとえばアホな政治家が一言いうと、日本が危機に陥る。それは迷惑。だから、オナ猿は迷惑。


元ネタ

https://am-our.com/special/73/3664/

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