2024年9月22日日曜日

『運命の貴族となるために』より第3回 生命力の移転

引き続き『運命の貴族となるために』(ジョン・マクドナルド、飛鳥新社)から引用まとめ。
「第1回 私たちは意識」と「第2回 3つのマインド」ではそれぞれ前提となる
存在としての意識とマインドの機能による分類を紹介した。今回は実践的な内容に入っていく。

この章を理解できれば、

・気功や東洋哲学の世界観
・性エネルギーを浪費しないことで得られるメリット
・意識の主観的な体験が世界

こう言ったことが腑に落ちるはずだ。

もし何かをやり遂げたいと思ったら、確固たる目標を打ち立てれば良い。
マラソン走者が1マイルから徐々に2、3マイルと順次増やして
全工程を走破できるようになるのと同じように、徐々に目標を大きくしていく。

1.心の極
「内なる心」はプラスの極(positive pole)、「外なる心」はマイナスの極(negative pole)だ。
この宇宙に存在するもの全ては陽と陰があり、循環や円を完成させている。
さもなければいかなる行動も動きもない。もし暗闇がなかったら光は存在するだろうか?

私たちにとって何か一つのものを認識することは、それと比較するある対立するものがあるということだ。

法則に従っているものは通常プラスの力が支配し、マイナスの力が支える役をしている。
しかし人間においてはこれが逆になっている。

「外なる心」に確固たる指示がないために、目標もなく彷徨っている。
無目的に彷徨い、何もかも受け取ってしまう結果「争い、競争、不可能、障害」などの状況を報告する。

しかし「外なる心」に確固たる行動規範を与えると、瞬時に正道に引き戻すことができる。
「内なる心」のプラスの力が発揮されるようになる。
そして自動的にプラスの条件や人々をあなたのもとに引き寄せる。

automatically, positive conditions and individuals are attracted to you as surely as steel particles are attracted to a magnet.
 引き寄せ的な表現が明確に出てくるのはこのセンテンスになっている。
  目標設定により「外なる心」のマイナスの力が、「内なる心」のプラスの力に対して正常に機能している、という文脈で同じプラスのものが引き寄せられるという解釈になっている。
  ポジティブ思考でいい結果になるという話だとメカニズムの半分しか説明できていないと思われる。)

2.ダイヤルを合わせる
私たちを取り巻く大気には、何千万、何億という思想が飛び交っている。
これはラジオのダイヤルを特定の局に合わせることに似ている。

確固たる目標を持たない人は、あらゆるものにダイヤルを合わせて結局何も得ることができない。
何百万という矛盾する考え方になすがままにされて、彼らの人生は混乱と苦しみで満たされる。

確固たる目標を持つ人は、慎重に一つのことにダイヤルを合わせる。
お金であればお金、地位であれば地位。こうした人が定めた目標は必ず達成される。

このパラグラフでは、質問者が言葉を発する前に、マスターが考えを受け取り
 質問するタイミングで即座に答えるという能力を開発することができるということもサラッと書いてある。

3.生命力の移転
何かに意識を向ける時、あなたは自分の生命力の一部をそのものに移転する。
When you set your mind on anything, you transfer a portion of life force to that thing.
対象が大きい・小さいか、物質か・物質でないかーえんぴつ、帽子、自動車、家、富、教育、旅ーは関係ない。

そしてそのことを心の中で念じ続けている間はずっと、
その目標に栄養を送り続けている。
And you continue to nourish it as long as you hold it in mind, )

そしてその望みの強さ(激しさ、強度)によって、生命力が注がれる力を左右する。
(ーand the intensity of desire governs the power with which the force is directed.
 ※ここは日本語訳版は「あなたの望みがどれほど真剣かによって、その生命力が発せられる強さも違ってきます」
  と書いてあるのだが、筆者の解釈では真剣さのようなマインドセットとは微妙に異なるように思える。

  ①「内なる心(陽)」に「外なる心(陰)」が支えているという関係性、
  ②目標が設定されていないため周波数が定まらないこと、
  そして③生命力の一部が対象に移転されてしまっていること、これらの無理解のせいで、
  多くの人が自在に願いを叶えることができていないということが著者の主張だと思う。
  
  欲望(desire)を特定の事物へ集中させれば、その分の生命力を惹きつけさせることができる。
  全く別の書籍だが『リアリティトランサーフィン』ではスポーツの試合が始まると、
  それぞれのチームを応援するサポーターのエネルギーが集まった一種のエネルギー場が形成され、
  試合が終わると消えていくと表現されている。こういったことは盛んに行われている。

  このように、意図しているといないとに関わらず、対象に集中するだけで生命力を使っていると理解した方が良い。)

だから生命力を向ける先がいくつもあると、その力は分散され、それぞれの目標は弱い刺激しか受けられず
その結果反応は遅れ、時には全く何も起こらない。

小さな目標をいくつも達成して得られる、究極の目標があるだろうか?
そうであれば大部分の目標はそのまま置いておき、最も近くにある最初目標に力を向けよう。

どのように成功するかだけでなく、どのように保ち続けるかを学ばなくてはならない。
そのためには他人に話さない。秘密にする(that is secretiveness.)ということだ。
イメージしたことが現実になる””ポジティブな感情と臨場感をもって視覚化するなどのテクニックは枝葉だ。
 生命力が常に移転されていること””それを散逸させないことに重点を置いているので『マスターの教え』は信頼している。
 言うほど簡単じゃないので、著作の中でも「すぐに結果が出る人と時間がかかる人がいるよ」とわざわざ書いてある。

読めば読むほど味わいがあるスルメのような本だ。
私が採用している気功法の根幹にある考え方や、陰陽和合の生命観と矛盾しない。
『波動の法則』の骨子である汎意識的な世界観とも整合性が取れていると考える。

自分の人生で「なんでうまくいかなかったのだろう?」と真剣に向き合って考える人ほど
こういった情報に辿り着いてくるように思う。

当ブログとしては、「何にどれだけ生命力を散逸させてしまっているか」を洗い出して潰していくスタンスが近い。
オナ禁・蓄精はその最たるもので、自慰行為の生命力や時間・労力を使わなくなるので
あらゆる面でポジティブな現象が起きやすくなっていくという自明の理だということだ。



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