まだシコシリーズのとりあえずラストになる第4回目。
生命の原理・原則に則って行法を行うにあたって「精を温存するということ」についてのまとめである。
前提としてこの図は現代医学の人間本位のものとは違い、仙道における生理観である。 矢印の方向へ進むことを順、または人道という。自然の赴くままに進行している。
多くの場合はその流れに抗えず進行している。 放精して倦怠感に襲われ、またチャージしてを繰り返している訳だ。
仙道では修行によりこの矢印を逆に進む。そのため仙道は逆とよばれる。
静液を蓄えることにより精力を強め、精力がみなぎって陽気に変わり、陽気を強めて元気をみなぎらせる。 元気が強くなれば意念も強まり、霊能の強化へと至る。霊能を強化して不老長寿を達成する。
具体的な技法は3つに分けることができる。
①天丹法(築基法) 静坐して「風(呼吸)」「火(意念)」「薬(陽気)」を使い、 精を気にもどし、気を神にもどす方法。
②人丹法(房中術) SEXを通じて異性から気をもらう方法。
③地丹法(食餌法) 大地から生まれた健康や修行にメリットになるものを服用する方法。
修行方法も女性と交わるものとそうでない方法に分かれる。 当ブログでは天、人、地の全てを取り入れた「栽接法」を採用している。
静かに座って天から呼吸で気を取り入れて、下丹田で陽気を発生させる、意念で循環させる。 いろいろなやり方があるが、筆者は小周天が簡単で相性がいいと考えている。 別記事でも書いたが、元々誰でも小周天に沿って気が循環している。 その流れを毎日意識するようにして、放精しないように心がければ自ずと陽気が廻り始める。
一生童貞でいる場合を除いて、女性と交わるなら放精しない方法を身につけるべきである。 房中術にも一方的に陽気をとるため複数人の相手を用意するものや、特定のパートナーと気を循環させるように説くものまでさまざま。これはまた別途解説する。
食餌の内容も細かく指定があるが、体質によって合う合わないがある。 各人が体にあった精や気を補う食材、食べ方、調理方法を探求していく必要がある。
栽接法の流れを以下の図に示す。
この図を頭に叩き込んでおくことだ。 ちなみに筆者もパワポで描きながら、色々と気づいて腑に落ちた。 思慕や情念、思いやりや優しさという感情的な心のこもったやりとり。 疲れ切った男性諸君はそういう肌のふれあいを求めているのではないだろうか。
行を進めるにあたって「このやり方であってるかな?」と迷った時は 精・気・神の基本に立ち返ってみよう。
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