広義の健康法、病に臥している人が健康的な異性と交わることで精気が満たされて回復するという方法としても語られている。
方法ではなく目的としての防衛術・房中術すなわち「房衛術」という仮説を好き勝手に展開します。
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自慰ないし性行為で無駄な精液を放出せず、生命力に還元することとを還精補脳的と呼ぶ。
積極的な健康・長寿を目指すものとして古来より行われてきた方法だ。
陰茎を刺激に耐えやすく鍛錬したり、肛門から湧泉に気を通す呼吸法などさまざまな鍛え方があるが、
実際のところ男性機能を強化するというよりは守備力を増強することにに徹している印象がある。
これを応用して誰もがディフェンシブに活用していく方法はないだろうか?
特に昨今の事情を踏まえ、広義のいわゆるハニートラップ対策としての房衛術について、思索をめぐらせていく。
フェーズ1:オナ禁止
もっとも初歩的な段階で、習慣的な自慰行為による射精から脱する。
これができなければ話にならないと思うが、悪習慣を脱するという意識とそれを可能にする環境づくりは後々に役立ってくる。
フェーズ2:エロ禁止
これはフェーズ1とも関連するが、視覚的・聴覚的・触覚的な刺激をシャットアウトして、
徐々に射精そのものへの執着と商業的に作られたエロ情報との関連を断ち切っていく。
意識的に「シャドウボクシング」として活用することはできるが、それはもっと後の段階に入ってから。
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フェーズ3:意識的な欲求コントロール
意識的に勃起を強化したり、逆に望まない行為を避ける。
自分と相手どちらかが望んでいない状況で交接してはならないのは初歩の初歩であるが、
自分の生理的欲求を認識してコントロールするという意味においては高次のスキルに属する。
その場は「スッキリ」できても、金銭などの対価によって射精行為(性行為とも呼べない)を行うことで、時間差で何らかの対価を支払う可能性もありうる。
フェーズ4:無意識的な射精コントロール
特に男性側において、性行為の際に相手の女性が心身ともに深く満足することを前提に置くことを心がける。
この段階までくれば自分の射精欲求はある程度コントロールできており、且つ他方が望まない関係性は持たないようになっている。
自分の射精という短期的な快楽ではなく、無射精でゆっくりと交わることで女性の大きな波のようなエクスタシーと同調していくような行為へと進化させていく。
「また交わりたい」と思われるような魅力的な男性、思いやりのある深いエクスタシーの伴う行為ができさえすればあとから「あれは本意ではなかった」などと言われることはないだろう。
フェーズ5:物理的な行動コントロール
例えば魅力的な異性が誘惑してきた場合、なんらかの対価が生じないかを常に念頭においておく。
この段階まで来れば「習慣的な自慰、射精」や「エロコンテンツに主導権を奪われる」ということはない。
射精の短期的快楽や魅力的異性を想定してそれに抗う、完全に意識を逸らすことが難しければ必要に応じて、気を他の方へ向けるなどの訓練を行う。
有名な話では修行僧が「女体を糞尿の入った袋や朽ちて骸になるものと思え」というものがあるらしいが、
そういうすり替え論理ではなくて、対象をしっかりと認識しながら自分の欲望も自覚して
心技体が一体となった正しい行動へと動機づけられていくという段階である。
実際の誘惑を前にして抗わないといけない場合は最悪、
三指法などで速攻で一時的に「元気」を漏らして、物理的に交われない状態にすることも辞さない。
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たった今思いつきでフェーズのレベルを設定してみた。
厄介なことに年齢や社会的地位が上がるに従って勝手にこのレベルを上がっていけるわけではない。
意識的にたゆまずコントロールする覚悟が必要だ。
例えば夢の中でタイプの女性が現れても射精行為しない、など。
無意識レベルでの統御が必要となってくる。起きている間常に心を見張っていれば、夢の中でも意識や行動をコントロールすることは可能になってくる。
逆に意識的に必要とあれば「自ら気を抜く」「物理的・精神的な快感の向こう側までいく」
ということも必要になってくる。
上級レベルの話と書いたが、与太話半分、真面目半分といったところ。
昨今では性エネルギー乱用・誤用によるトラブルが後を絶たない。というか昔からあったが表沙汰になってきている。
たいていは自分本位な射精欲求によるものだ。
その多くの場合は幼少期から続くコンプレックスやストレスの発散として、傍若無人に振る舞ったことのツケが回ってきただけかもしれない。
しかし時には明らかにターゲットとして隙をつかれてしまい、無防備なため下半身から精気のみならず色々と抜かれてしまう人が多いのも事実だ。
相手は男性のツボを押さえて意識的に精気を搾り取ろうとしてくる。
SEXについては日頃からマインドコントロールが行われている上、身体の構造的にも赤子の手をひねるより簡単に性的な誘惑で虜にしてくる。男って単純だからね。
そしてその先には金銭や社会的な立ち位置など、いっときの快楽とはまるで見合わない対価を突きつけられるのだ。
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それを防衛するためにも
・日頃から自らの願望とウィークポイントをよく把握しておく
・望んだ相手をちゃんと快楽の頂点へといざなう男性的な絶対的自信
・魅力的異性からの怪しい誘いを断る胆力・意志の強さ
・必要ならあっけなく尻尾を巻いて敵前逃亡する潔さ
これらを意識と無意識、そして行動の3つのレベルに落とし込んでおきたい。
得られる望ましい結果
・関係を持った相手に「最高の一夜」という深い印象と感慨をもってもらい、後になって「不本意だった」とは言わせない、脳裏にも浮かばせない
・そもそも対価と引き換えるになるような関係性を持たないように未然に防げる
・自分本位ではない「奉仕の精神」というのも大切だが、相手が自分本位でしかない場合もあると知り、日頃からの自己認識と取捨選択に気を配ることができるようになる
・いざというときは精神的な損切り、物理的に引いたり折れたりできるようになる
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