フリーアドレスで社食があるような大企業とは違い、属人型の旧組織。
もちろんメリットもあるが、悪く言えばまったくメリハリがないといえる。
想像してみてもほしいのだけれど、たいていはLDKのダイニングテーブルで勉強をしたり、
寝室に置いたデスクで1日3食の食事をするというのはメリハリのある大人がすることなのだろうか?
物事には適材適所、というものがあって人は特定の環境に身を置くと脳のモードが切り替わる。
神聖な歴史ある境内でポン引きしたり、ラブホテルの派手な調光がメディテーションに向かなかったりするのと同じように。
ぼっちで便所メシより劣悪なのが「会社のPCデスクで昼飯」だと思う。
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排泄行為を目的とした個室で昼食をとるよりも、受け電や電子メール、企画書や報告書を目的としたデスクで食事をする方が劣悪?
それは少しばかり誇張があるかもしれない。
だけどそれくらい自覚がないとメリハリというものは作り出せない。
この世のすべての営業所に社食を用意しろとまでは言わないまでも、
せめて最低限の環境を整備する努力はした方がいい。
空間的に難しければ時間設定をずらしたり、外食を時間外に設定して補助金を出すなどいくらでも方法はある。
メシを食うこととモノを書くことさえ分けられないようなオフィスで生活する人間が、
正確で素早いジャッジや行動を動機づけられるはずがないのだ。
基本的には瞬時に優先順位をつけて取捨選択していく意思決定と実行の場であるはずのオフィスが、
一人暮らしをはじめたばかりの学生が集まるサークル棟のような乱雑さでは話にならない。
あまつさえ”週末のお友達づくり感覚”で職場に来ている人間も少なくない。
個人的にこれは社会に出てもっとも驚いたことの一つだった。
大学のテニスサークルを新入生とSEXするために掛け持ちしているのと同じような感覚で、
「なんかいい人いないかな」というアンテナを職場で張るのはどうかと思う。
(「大学にそんなチンコ◯から四肢が生えたような奴いるのかよ」と思うけど実在していて、何人かと合体を済ませて速攻で捨てた後、悪い噂は一瞬で広まる。
少なくとも同じ学部の女子、もしかしたら全学年から嫌われる。下手したら他学部やインカレなら他の大学からもウザがられるという悪手といえる。)
ISO取得の一流企業や大手の外資系日本支社はそんなことないかもしれないが。
そんなことも言っても仕方がないけれど、自分が営業所を作るなら
アフォーダンス理論をベースに行動を最適化するためのオフィスづくりを徹底する。
というか今時、オフィスづくりをプロデュースする会社はいくらでもあるはずなので、
お茶飲み友達をつくるのではなく、生産性を追求するならそこと話し合って作った方がいい。
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デスクメシ(タメシビキみたいな表記するな)について話を戻す。
一番鬱陶しかったのは、隣に座っているお局マダムがいちいち話かけてくることだ。
「今日のお弁当それだけ?」「雑談に加わってよ」
などと話しかけてきて、それが非常に煩わしかった。
良かれと思っているのはわかるけど・・・
その頃、私は市販のサラダと自作したおにぎりを持参していた。
大量に一気に作って冷凍して、前の日の夜に冷蔵庫に移して持っていくとランチのころにはちょうどいい感じなっているのだ。
やや年上の女性からすれば「若いんだからもっとガッツリ(?)したもの食べなよ」と言いたいのだろうけれど、
昼の12−13時に血糖値があがる食事をとると眠くなり、午後は活動できたものではないのは周知の事実だ。
昼は軽めに食べて、15−30分ほど仮眠をとって軽くストレッチすれば午後の4時間程度は
午前中と同じようなパフォーマンスを維持できる。
小麦を抜きにした食生活も相性がいいので、少し補足する。
ごはんは冷蔵、もしくは冷凍することでGI値が下がり血糖値の急上昇を防ぐことができる。
炊いてアルファ化したでんぷんを冷やして再度ベータ化することで、
消化酵素がアルファより働きにくくなる。体内への吸収がゆるやかとなる、ということでGI値が低くなる。
GIはグリセミック・インデックスGlycemic Indexの略で、値というニュアンスは元から略称に含まれている。
GIは食品を摂取したあと2時間で血液中に入る糖質の量のことで、
ブドウ糖を100として相対的にどの程度なのかを示したインデックスのことらしい。
GIが低いとインスリン分泌量を抑えられるので、膵臓や血管への負荷をおさえることができる。
白米はGIが70台なので高GI群に入るが、玄米は55らしい。
調べても冷たいご飯のGI値は出てこなかったが、血糖値の上昇はあたたかいご飯より低く抑えられているという結果は出ているようだ。
野菜から先に食べるベジファーストなどとあわせることで、急激に血糖値が上がりすぎないように気を付けることができる。
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たまに息抜きしたり、だいたいは適当な人間だが、食生活を含めた心身にまつわるライフハック系への取り組みは、それこそ中学生くらいに頃に遡る。
昔から真剣に向き合っていたし今もそうだ。
マインドフルネスがシリコンバレーで流行るまでもなく、禅寺に行ったり自律訓練法や気功法を習ったり。
蓄精しているにも関わらず精液検査によって自己を経過観察するなど、
自己改善系は自分の中で追求していたい大きなテーマだ。
だからといって、事務所で話しかけてくるおばさんにいちいち背景を説明するのは面倒だ。
「あんまり昼は食いたくないんすよねぇ」程度ではぐらかしていたが、最終的には面倒すぎて車で昼休憩を取っていた。
断食期間になればさらに説明が面倒になること間違いなしだ。
車でご飯を食べたり、仮眠をとったり休憩室みたいな使い方をするのはあまり好きではなくて、
どちらかといえばオーディオルーム的な使い方の方が好みなのだが致し方がなかった。
なんだかんだと書いてきたが、結論はタイトルの通りだと思う。
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